JO1と出会うまで 〜それならもう一度アイドルを推せばいいと気づいたんだ〜

 

 

私の家族はゲームが好きで、その影響で私自身も物心ついた時から二次元キャラクターに興味があった。早いうちからインターネットの環境に触れていたこともあり、アニメやニコニコ動画の文化にどっぷり浸かっていた二次元オタクだった。
特に可愛い女の子キャラクターが好きで、反面、三次元の男性にワーキャーするのは柄じゃないと思っていたし、ちょっと恥ずかしいとさえ思っていた。

 

そんな私が出会った「最初の推し」だった。

 

 ある日、無心でネットサーフィンをしていたら、YouTubeで「嵐の宿題くん」の名シーンまとめ動画を見つけた。

「こんなに可愛らしくて、二次元みたいにキャラ立ちした人たちがいたの!?」と強い衝撃を受けた。


母と妹と兄を巻き込み、ありとあらゆる嵐のCDやDVDを求めて走った。バラエティの様々な名シーン・迷シーンも調べて、知識としてストックしていった。私の青春時代は、アニメとニコニコ動画と嵐に費やされた。
「美しい、かっこいい、可愛い」と感じた時に、率直な歓声を上げることのできる文化圏ですくすくと育ったのだ。

 

 

大学受験のタイミングでアニメを見なくなり、嵐への気持ちもおさまると、色々な三次元のコンテンツに興味が出始めた。邦楽ロックバンド、YouTuber、国内ドラマ……どこも楽しくて幸せだった。私の人生を色んな場面で支えてくれた推したちには今でも感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。

 

しかし、ある女性アイドルグループにハマっていた時期に、心の中にある気持ちが芽生えた。
「私の応援の仕方や価値観に合っているタレントは、やはり“アイドル”なのでは?」と。

 

バンドを推していた頃、「“アイドル”じゃないんだから、黄色い歓声が上がるのは違う」という意見をいくつか目にした。
私が推していたバンドは、見た目が華やかでメンバーの個性も強いバンドだったので、アイドル的人気が出るのも致し方ないと思っていた。しかしながら、彼らの本業は“アイドル”ではないので、本業の関わらないところで盛り上がるのは、少しズレた見方であることも十分理解していた。だからこそ、そんな気持ちで応援していた自分が恥ずかしくて、肩身が狭かった。

 YouTuberを推していた時もそうだった。
「アイドルみたいに彼らを扱う層が嫌だ」という声に同意しながらも、心のどこかで「素敵だと感じた瞬間ぐらい、素直に感情表現したい」と思っていた。

 

様々な意見の間で揺れているうちに思った。「それならもう、嵐のときみたいに“アイドル”を推せばいいのでは?」と。

このような経緯で、新たにハマれる“アイドル”を見つけにいこうと決心した。

(ここで例示した「声」は、私がアイドルを応援するに至った経緯を示すために取り上げた一部の意見であり、「アイドル以外の有名人に対する応援の仕方を制限すべき」という意図のもと取り上げているものではありません。本来、応援の形は自由だと筆者は考えております。)  

 

 

何にハマろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのが「JO1」だった。

 

PRODUCE101 JAPANという企画があったことは、YouTuberオタクの時代から知っていた。当時はまだSeason1の放送中だった。
きっかけは、「カンタ(当時私が見ていたYouTuberの一人)のドッペルゲンガーをまた見つけたw」という趣旨のツイートに添付された、木全翔也の画像だった。

 

以来、私はJO1の存在を知らぬ間に近くに感じていた。
2019年12月11日の夜、カオス状態になったTwitterのTL。
推しYouTuberの特集目当てに買った雑誌の裏表紙を飾る、今どきなスタイリングの男の子たち。
好きだったドラマの考察をするアカウントをフォローしていたら、いきなり紹介されたクローズ風のMV。
好きだったクイズ番組にちらちら映っていた、同志社大卒の男の子。

 

そうだ、JO1を見てみよう。

 

思い立った私は、またもや母と妹を巻き込んで、最初に【JO1 │ 「メンバーカラー決め会議」でメンバーカラーが決定しました!」】を再生した。

取っ掛かりとして、メンバーカラーを把握することは最も重要であると考えたからだ。

youtu.be

 

 

 

 

 

結果:ハマらず。

原因:なんだか怖かった。
(同世代男性の私服姿から薫った「リアコみ」を「生々しいリアリティ」と変換して感受してしまった)

 

 

 

その後、母と妹はしっかりJO1ににハマっていたが、私は別のアイドルを追っていた。私は二人に付き合う気持ちで、JO1のMVを見たり曲を聴いたり、メンバーの顔と名前を軽く覚えたりした。

 

ちなみに、

youtu.be


『Shine A Light』は、私が初めてまともに見たJO1のMV。プレミア配信を妹とリアタイしたのだが、「美麗な映像」「美麗な11種類の顔」「メンバーカラーに則した背景や照明(初見に嬉しい演出)」に、他界隈の人間でも魅入った。これはもっと知られるべきだと思う。
(2021/07/01 1000万回再生達成!おめでとうございます!!)

 

 

次第に彼らのパフォーマンスそのものに惹かれていき、YouTubeのJO1のコンテンツを日常的に楽しむようになった頃。
2月初頭からPRODUCE101JAPAN Season2が始まった。
これもまた、家族と話を合わせるためだと思って一緒に見た。

 

いつの間にか、母よりも妹よりものめり込んでいた。

 

出された動画は全て見て感想をメモし、印象に残った練習生や伸び代のありそうな練習生をきちんと判断して投票していた。ツイート数ランキングを見て推したちの現状を把握し、布教とも言い難い宣伝ツイートを、ハッシュタグを付けて恐る恐るつぶやいたりもした。
のめり込むと同時に、「こんなに猛者が並び立つ大型オーディションで生き残ったあの11人、思ったよりも只者ではなかったのかもしれない……」と、JO1のルーツをより深く知りたくなった。

 

 そして、Season1が再配信された。
まさに渡りに船。すぐに全話を観た。

 

 

 

 

そこで、

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現・推し【川尻蓮】に出会ってしまった。
(振り付けにダメ出しされ、一人考え込む姿に、妙な感情を掻き立てられてしまった。貴方みたいな人でも壁にぶち当たることはあるんですね、と。)

 

 

 

 

出会ってしまってからは早かった。
ファンクラブに入会。オンラインコンサートに参加。
いつの間にか、Season1番外編のDVDBOXや1st写真集が手元にあった。

知れば知るほど、想像よりも雰囲気がゆるくていい子たちだ。

一方で、行き先のわからないプロジェクトに飛び込んでいくだけの覚悟としぶといバイタリティを全員が持っており、アツい奮闘記を見届けている気にもなれる。

 

今はまだ、本人たちと直接会って交流できていないが、いずれは大きな会場で熱のこもった応援を届けたい。

それまではオンライン上で、身体の芯から湧き上がる好意を素直に発信していきたい。そして、世界中の人に彼らの魅力が知れ渡るように願うばかりである。

 

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